子育てプログラマーの日常

とあるプログラマーの日常をだらだらとつづってます。
家族構成 妻:アロマセラピスト 息子:2007年8月生まれ 娘:2011年12月生まれ

屠殺ワークショップ

今回のブログはの内容は屠殺(鶏を絞める)に関するものです。
そのような話題が嫌いな方は、読まない方が良いかもしれません。

ちなみに、今年の1月の話です。


2年近く前から息子がやってるゲームがある。
Minecraft」というゲームで、動物として牛、豚、鶏、馬などが出てくる。

ゲーム内で牛を殺すと牛肉が、豚を殺すと豚肉が、鶏を殺すと鶏肉が出てくるのだが、
馬を殺すと、"皮"が取れるだけで食料は手に入らない。

で、息子と一緒にゲームしてて、"馬"を殺して怒られた。
息子いわく「馬は殺しても食料が手に入らないから殺したらあかん」との事
(ちなみに皮は牛を殺しても入手可能)
特に教えたわけでも無いのに、どこからこういう考えになるのだろうか?
という部分に興味がいった。


で、ちょうどそんな時期にちはるの森というサイトが炎上してた。
ウサギを食べる話で「かわいい味がした」なんて事が書いてあったので、
良いも悪いも言う気は無いですが「まあ炎上するよな〜」とか思ってた。


で、子供にもやらせてみたいと思い、探してみたら
「屠殺ワークショップ」を開催していた方が居た。

Facebookで連絡をとってみたら、
「他にも問い合わせがあったので、近々開催します」
とありがたい返事。



と、前置きが長くなったけど、息子と二人でイベントに参加してきました。

参加するに当たり、気をつけたのは息子の心の動き。
自分の周りに何人か鶏肉(or肉全般)嫌いの人が居ますが、何らかのトラウマがあるっぽい。

息子にトラウマを与えたくはないので、参加を決めた1ヶ月前位から5,6回は、
以下の話をしておいた。

・鶏を殺して食べること
・鶏の首を切り落とすこと
・嫌ならやらなくて良いこと

特に最後は何度も確認した。直前で嫌がる事も考えて、場合により、途中退場する可能性も主催者側に伝えておいた。

大まかな流れは

鶏と戯れる

簡単な説明

鶏を絞める

解体する

食べる

ってな感じ。
手順の詳細が知りたい方はいただきます絵本プロジェクトを御覧ください
(閲覧注意:鶏の首だけの画像があります)
(実際は少し手順が違って、気絶させる部分がなかったです)



参加者は確か3組6人で絞める鶏は3羽。
息子と私で1羽を担当。

子供と一緒にやりたい事もあり、手間取る可能性を考えて、順番は最後にしてもらった。

最初は他の人が絞めるのを見ていたのだが、自然とみんな無言になる。
最初の方は鶏の首を切るのをかなりためらっていた。
おそらく3分程度だとは思うが、かなり時間が長く感じた。

失血死させた鶏はお湯に漬けた後で羽をむしっていく。
この辺りは私も手伝っているのだが、その時の自分が思ったのは
「早く、これ(死体)を食材にしなければ」という事

自分達が殺した"鶏の死体"という状態のものが、
その場にあることが嫌で、早くこれを"食材"という形に変えてしまい。

多分、生き物を殺した罪悪感を何とか解消させようとしてるのだと思う。
で、羽をむしり、見慣れた食材の姿になると、本当に"ホッ"とする。

羽をむしった状態で、一旦、その鶏をおいておき、
次の鶏を食材に変えていく。


3羽目、息子が握った包丁をその上から一緒に握る。
左手で鶏の顔をつかみ、目を隠す。
暗くすることで鳥目の鶏をおとなしくさせる。


二人で一緒に鶏の首を切った。




すぐに鶏を殺せてしまう事が怖い



1羽目に自分がやっていたら、かなり戸惑っていたと思う。
それが自分でやっていないにしろ、そばでやり方を見ていて、
多少の経験となったのか、それほどためらわずに鶏を殺せてしまった。

「食べるため、またその過程を知るため」という自分なり正当な理由があり、
慣れてしまいさえすれば「こんなにも罪の意識は軽くなる」のを実感した。




この後に"肉"の解体作業があるのだが、
そこから先は自分の中で、大きな感情的な動きはなかった。

何度か見た事がある羽をむしったあとの鶏の姿は、
私に取って「食材」であるため、感覚的には魚を下ろすのとあまり違わない。
「へぇ〜砂肝ってここなんや〜」という感じで楽しんでました。




息子の反応はどうだったかと言うと、なんというか"普通"です。
鶏を絞める際はそれなりに緊張し、絞めた鶏肉は普通に食べ、
その後のトラウマ的な事もなさそうです(鶏のから揚げ、大好き)

「何か子供のためになったか?」と聞かれると、正直よくわかりません。
参加者の中で「食べ残しを減らす取り組みをしたい」と言ってた方が居ました。
「そのためにもこういう経験」をという話をされていましたが、
息子は相変わらずです。すみません。
(トラウマを気にしたので、それほど復習をしなかったのですが、
それが良くなかったのかもしれません。)


今すぐ何か反応が出るものでも無いですし、
今後、何かを考える上での1つの経験になってくれればとは思いますが、
息子の中でこの出来事が、重要な経験となったかどうかはよくわかりません。
20年後に聞いてみたいです。
(正直、忘れてんじゃないかとも思います)

他の人におすすめできるかと言うと、
大人には「やってみたいと思うなら色々考えることがあると思うので良いと思うよ」と答えます。
子供には「その子の性格次第だと思うので、全員には勧められない」と答えます。

多分、娘は連れて行かないと思います。
(何らかのトラウマを抱えてしまう可能性が多少はありそうなので)


「今の発達した食肉事情で、こういった事を見ずに肉を食べているのは良くない」
「食べ物の有り難みを知るために、こういう経験を」
という考えは、私はほとんど持っていません。


「何らかの出来事でジャングルに一人で放り出されても生きていける人間になりたい」
という感覚があって、そのための技術の1つとして面白そうというのが一番の参加理由です。
(あと息子がどんな反応をするのか見てみたかった)

「理屈上では鶏も魚もイルカもクジラも一緒」という考え方をする人間ですが、
・そんな人間でも目の前の動物を殺すことに罪の意識を感じる
・でも、すぐに慣れてしまう。
というのを体験できたのが面白かったです。



今回の屠殺ワークショップではO:NIKU Stationの桂さんにお世話になりました。
親子で貴重な体験をさせていただきました。
本当に、ありがとうございました。


余談ですが、
桂さんが「ゲームから屠殺に辿り着くってどんなゲーム?」と気にされてましたが、
特に普通のゲームでそういった食育的要素は特にありません。
(でも良いゲームですよw)

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