縦軸マジック

前に書いた、気に入らない血液型の番組が、最近また多くなったと思っていたら、 同じように思う人が多かったみたいで、ニュースになってる。
はっはっは、ざまーみやがれ!!!
と、まるで、仕返しが済んだかの様な気分になると、急に冷静になって相手の立場で考えたりできるようになるものである。
よく考えると、こういった一部のデータの誇張って、昔よくやっていた。
大学時代、エンジンの研究室に居た事がある。
研究室の目的は、NOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)の同時低減なのだが、
まあ、たかだか1、2年エンジンをかじった学生に、たいした成果も出るわけがなく、
成果がでても、0.001%NOxが低減できたとか、そんなレベル。
そうは言っても論文は書かないとまずいので、それを如何にすごく見せるかという技が必要になってくる。
それで、みんなが良く使っていたのが、縦軸マジックと呼ばれる技。
ようはグラフの縦軸を都合よく操作して、データの違いを強調する事である。
ただし、これは、数値に気づかれると、「たいして効果ないやん」と、一言で研究成果を否定されてしまう。 まあ、教授も気づいているが、突っ込まないのが暗黙の了解になっていたりする。
ちょっとだけ、テレビ番組に同情したりしてみたが、やっぱり、テレビは嫌いです。 縦軸マジックどころか、どう見ても、データ作ってるしね。 アンケートの統計って、実験データと違って、都合の悪いデータ省いたら、幾らでも都合の良いデータ作れますから。
私の中で、年々テレビの信用度が下がっているのだが(ニュースとかも含めて)、 これってテレビの質が落ちているのか、単に私が大人になったのかどっちでしょうか?